Taiwan

自然が満載
ノスタルジックな風景に癒される旅

千と千尋の世界に入り込む

友人と大学の卒業旅行で台湾へ。友人が台湾に詳しくいろいろと案内してもらいながらの旅でした。 何から何までやってもらったので申し訳ないなとは思いつつ、初めての台湾を満喫!駅の表記なども全部漢字だったりするので他の国に行くよりは安心感があるかなという印象を受けました。

最初に訪れたのは九份。九份はかつては金鉱として栄えていましたが、現在では観光地として人気の場所。千と千尋のモデルとも言われているエリアです。 (実際は松山の「道後温泉本館」と「江戸東京たてもの園」にある「子宝湯」を参考にしたとのことですが・・・)こちらへのアクセスは、台北市内の忠孝復興駅からバスに揺られること1時間ちょっと。 乗り換えがないのでわかりやすくてありがたいですが、バスが苦手な私からすればちょっと辛かった・・・(泣)。なんとか到着して九份に足を踏み入れると千と千尋の世界が広がっていました。 頑張って来てよかった・・・!お店が並んでいる路地を抜けた先の広場には赤提灯がたくさん飾られており、異国情緒を感じます。 たくさんのお茶屋さんがあったのですが、なかでも外観が湯婆婆の屋敷に似た阿妹茶樓(アーメイチャーロウ)というお店へ。 「お茶とお茶菓子のセット」を注文しました。お茶受けも緑豆のお菓子や白い粉を纏った梅干など日本のものとはまた違った感じでおもしろかったです。 台湾茶もあまりクセがなく飲みやすいお味。急須で支給されるのでたくさん飲めるのが、うれしいポイントですね。私たちは店内に案内されましたが、3階にはテラス席もあるとのこと。 行った時期が9月で暑かったから店内で良かったですが、ちょうど良い気候の時は外で風を感じながらお茶を楽しむのも気持ちが良くてまた行ってみたいなと思いました。

お次は、九份の近くにある猫村へ。台北駅から行く場合は、地元のローカル線に乗って約50分ほどで到着できますよ。猫村というのは愛称で実際は「猴硐(ホウトン)」という場所。 「猴」という字はサルという意味で、昔はこの地域にサルの洞窟がたくさんあったからなのだとか。そんな猴硐が猫村として注目を浴びるようになったのは2009年ごろ。 これまでは観光客が手で数えられるくらいしかいなかったそうなのですが、猫好きの観光客が猴硐の写真をSNSにアップし始めたのがきっかけで一気に観光客の数が増えたそう。 2013年にはアメリカのメディア、CNNが選ぶ「世界6大猫スポット」にも選ばれた有名なスポットです。(ちなみに、日本では宮城県の田代島、福岡の藍島も選ばれているそう。こちらも行ってみたい!)

猴硐駅に着くと、駅の展示から猫だらけ!かわいいテイストのイラストたちに癒されます。そこから赤い提灯のついた猫橋を渡ると猫村へ到着。 さっそく猫ちゃんたちがお出迎えしてくれます。お出迎えと言っても駆け寄ってくる感じではなく、各々が気ままに過ごしているのですが(笑)。 歩くたびにいろんな種類の猫たちに出会える癒し空間が広がっていました。さすがは観光地の猫、人馴れしているようで私たちが近くを歩いても気にせずのびのびと過ごしています。 見る猫見る猫がとても可愛くてたくさん写真を撮ってしまいました。写真を撮っている人も多かったですが、猫がびっくりしないよう撮る際はフラッシュをたかないように注意です! 猫にごはんをあげたい場合には近くの売店で売っているエサをあげてくださいね!

本物の猫たちももちろんかわいいですが、町に並んだ猫のオブジェも見どころです。とくに可愛かったのが、二匹の猫がバス停で待っているようなオブジェ。 表情もかわいらしく、思わず微笑ましい気持ちになっちゃいました。雑貨屋さんやカフェももちろん猫づくし。私はお土産に猫のパイナップルケーキを購入しました。 まさに猫の聖地。猫好きの私にとっては大満足でした!

楽しい空の旅

翌日は猫空(マオコン)へ。こちらは猫の聖地…ではなく台湾茶の有名どころ。台湾ではじめて鉄観音というお茶が栽培された地域とのことです。 鉄観音というと、日本でもゴンチャで飲めたりするので馴染みはあります。台北市内からMRTで向かい、「動物園」駅で下車。 「猫空ロープウェイ」に乗って向かいます。ロープウェイはキャラクターのイラストでラッピングされており、なんともかわいらしい。 猫空小精霊というキャラクターで、2015年に登場し、猫空の名物である茶や花、タケノコがモチーフになっているとのこと。 国立台湾科技大学の先生と生徒が考えたキャラクターなんだとか!なんだか不思議なキャラクターですが、猫空のいろんなところにいたので、見ているうちになんだか愛らしくなってきました。 私たちが今回乗ったのは普通のキャビンでしたが、「クリスタルキャビン」という床が透明になっているキャビンがあるとのこと。 次に行くときはぜひ乗ってみたいものです(ジェットコースターとかは苦手ですが観覧車とかこういうのはテンションが上がります♪)! 下に広がる街の景色や茶畑の景色を見ながら揺られること30分間。30分と聞くと長く感じるかもしれませんが、全然そんなことはなくゆっくり話をしながら景色を楽しむ良い時間でした。

空の旅を楽しんでいるとついに猫空駅へ到着。まずは駅近くにある「觀鼎」へ足を運びました。こちらの店舗、お店の裏で製茶作業をされているのだとか。 茶葉に関する商品が多いこちらはお土産を買うのにぴったり。茶葉の入っているケースも色とりどりでとても可愛く目移りしてしまいます。 迷った結果ミニ茶葉セットを購入!お土産をゲットできて満足していると、こちらではお茶を使ったソフトクリームもあるということがわかり、せっかくなので注文 。出てきたソフトクリームには猫空にちなんで黒の猫型のクッキーが添えられており、可愛い!食べてみるとお茶の風味が感じられて美味しかったです。

お次は「台北市鉄観音包種茶研発推広中心」へ。ここでは、茶葉の紹介や、鉄観音ができるまでの様子がわかる施設。施設はレトロな雰囲気で歴史を感じさせます。 お茶ってこうやってつくるんだと感心していると、無料で鉄観音茶が飲めることを知り、いただくことに。窓際のテーブル席でアツアツの鉄観音茶をいただきます。 香り高くてとても味わい深く美味しかったです!


【ここで紹介した施設についてもっと詳しく知りたい方はこちら】
■台湾観光ガイド 九份
■台湾の猫の村 猴硐(ホウトン)
■猫空
< 韓国